2009年9月20日日曜日

イベント報告&トーク告知





昨日お越しいただいた皆様ありがとうございました!

しんぞうさんと工藤春香さんによるライブペインティング、
30分であんなに世界が広がっていってとても面白かったです。

しんぞうさんが、画面の中でどんどん色を混ぜていくところや
生っぽい絵具が現れたりする、その過程を目の当たりにできて興味深かったです。

工藤春香さんは風景が層になって重なっていく制作過程に納得しました。
鮮やかな色が画面に残っていたり、色面が線に変わっていったり
生きている画面に圧巻されました。

2人の今回の作品はうまく展示できたらいいなと思っています。

今回はライブペインティングにあわせて、月野光司さんがご自身の詩と坂口安吾の桜の森の満開の下を朗読してくださいました。
月野さんの朗読を聞くのは初めてでしたが、自殺やアル中引きこもりの問題が根底にあって
自分の実体験を自分の言葉で、この瞬間に届けようという気持ちがすさまじくて私は感想が上手く伝えられませんでした。
何よりも月野さんの生き様と、それを取り巻く周囲の環境もすごいのだと思います。
私は猫に自慰行為を見られたという衝撃のシャウトと上司名指しの詩に笑いました!
そういうのを上手く挟んで、ぐっと観客も引込まれていました。

第二部はパルコ木下さんを招いて、しんぞうさんと工藤さん3人でトークをしました。
今回の展示の作品がアウトサイダーアートっぽいかもしれないと言いながらも
現代美術の文脈がたくさん枝分かれして、
どれが良いかという評価がわからなくなっている人が多い中で
とても真摯に表現を行っている今回の出品作家を評価してくださいました。
現代美術を扱う大きな美術館や、世界的なトリエンナーレやビエンナーレで
どこでも目にするようなマクドナルド的な美術作品ではなく
この場所で、この時でしか見られない展覧会だということを
すぐにキャッチして下さったのが、嬉しかったです。





長くなりましたが…

今日は16時から塩川彩生さんと工藤春香さんの作品解説トークがあります。
どうぞ遊びに来て下さい!

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